毛矢珈琲
藤島神社前通繁栄会
祖父が20年以上そのままにしていたビルをカフェにDIYした木田泰地(きだたいち)さん。
埼玉県から2年前に移住しました。
「子どもの頃、春休み夏休みに祖父母の家に来ていました。パ軒(ヨーロッパ軒)とか食べた思い出があります。」
大学生時代から喫茶店に行くのが好きで、社会人になってそのうちに珈琲焙煎をするように。
「カフェとボタニカル(観葉植物)と本。こういう空間を創りたいなぁ、と思っていました。」
どこを切り抜いてもカフェとボタニカルと本。
2階は、
老朽ビルを木田さんの趣くままに再生し、なんとも居心地の良いビンテージ空間を創り出しています。
「いつ完成するかわからない、まるでサグラダ・ファミリア聖堂ですね。」
そう話す笑顔が優しい。
毛矢ブレンドのホットを注文しました。
1階でコーヒーを待つ私。見まわすと、
こんなものがありました。
「祖父は電器店をここで営んでいました。これは工業用エレベーターのボタンです。」
毛矢珈琲に違和感なく存在しています。
あれ?
紅茶が出てきました。
「忙しい時にはお出しできない時もありますが、サービスで紅茶をお出ししています。」
ティープレスで丁寧に入れられた紅茶。
色も香りも楽しめます。
そして、
ダブルウォールのお洒落なコーヒーグラス
毛矢ブレンドは、ブラジル・インドネシア・エチオピアの珈琲豆をブレンド。
香りが華やかで、柔らかい感じがするコーヒーです。
こちらのコーヒーに、店名に、地名の〝毛矢〟が使われていますが?
「昔、毛矢侍が足羽三山から福井城に通っていたそうです。毛矢珈琲のロゴはその逆で、福井城から足羽川を渡り足羽三山に戻ってくるさまです。街の中心部から毛矢に人がくるように、参道役になれれば、と。」
木田さん、素敵です。
毛矢珈琲では、展覧会や演奏会・ワークショップなどアーティストやグループ、他店とコラボしたイベントも開催しています。
人が集うカフェ。
全てのものが心地良く調和されている毛矢珈琲。
すっかり長居しました。
毛矢珈琲 福井市毛矢3-2-11
営業時間 日〜水 11:00〜18:00
金土 11:00〜20:00
定休日 毎週木曜日