山口仏壇店
上呉服町商店街振興組合
三代目 山口広さん
福井高専を卒業後、和歌山県の電機メーカーに就職し技術研究員として10年勤務。10年をひとつの区切りと捉えた山口さんは福井に戻り、当時 福井市加茂河原にあったメガネレンズ製作所で働きます。
そして、お見合い結婚。
当時30歳の山口さんは、奥さまのご実家である山口仏壇店の三代目になるべく製作所を退職し、約2年うるし塗りの修行を重ねました。
現在の山口仏壇店
明治42年(1909年)の創業時からこの場所に店舗と職人の作業場を構えていました。
仏壇は、
① 木地作り(本体・屋根・その他の部分)
② 彫刻
② 塗り
③ 金箔貼り
④ 蒔絵
⑤ 金具
⑥ 仕組(各職人が作り上げたパーツの取り付け)
と、職人が何人も関わり作りあげます。
こちらはお東(浄土真宗大谷派)の仏壇
製作期間は三ヶ月余り。
杉がベースです。
高さ169cm、幅68.8cm、奥行65.8cm、
重さは80kgあります。
最近 福井でも徐々に求められるようになった仏壇は、こちら。
コンパクトな仏壇です。
高さ50cm、幅34cm、奥行30cm。
このようなデザインもありました。
高さ115cm、幅50cm、奥行40cm。
こちらは、金仏壇(全体に黒のうるし塗りが施され、内部に金箔が貼ってある仏壇)の一番小さいサイズを、現代風にデザインしたものです。
こちらの仏具を見ていきましょう。
右上の縦長のものが位牌になります。
そのお隣は仏飯器。
下の段は左から線香立て、香炉、ローソク立て です。
洋間にも合いそうなモダンなデザインですね。
打敷(うちしき)
(仏壇をお飾りするための荘厳具)
浄土真宗はこのような三角です。
裏は、
白。
人が亡くなってから四十九日までは白い打敷を飾ります。
浄土真宗以外の宗派の打敷は、
四角。
こちらも裏は白で、用途は先述と同様です。
山口仏壇店には仏壇・仏具が多数 展示販売されています。
仏壇の修理修復・お洗濯、仏事の疑問の相談も行っています。
仏壇はおうちの中にある小さなお寺。
必ず家に置かなくてはならないものではありませんが、亡くなった先祖に感謝を伝えるだけではなく、心の拠り所にもなるのではないでしょうか。
現代の身近な〝心の癒しの場所〟かもしれませんね。
山口仏壇店 福井市順化2-15-12
TEL 0776-22-4799
FAX 0776-22-4783
営業時間 7:00〜18:30
不定休(1/1〜4はお休み)