乃し三陶器店
呉服町商店街振興組合
三代目店主 伊登正明(いとうまさあき)さん。
祖父が始めた創業約150年(!)の陶器店を65年ほど守っています。
「祖父の名前が伊登三右衛門(さんえもん)でした。祖父が店名を〝陶器商 のし三事(さんこと)〟としたことから、祖父は「のし屋の三右衛門」と呼ばれていました。それが現在の店名『乃し三陶器店』の由来です。変な名前でしょう〜。」
と、伊登さん。
いえいえ、変な名前ではありませんよ、伊登さん!
現在の乃し三陶器店では食器を中心に取り扱っています。
セットやペアで購入しなくてもOK。1点から購入可能です。
洋食器もありますよ。
取材をしたのは12月上旬。
鍋に徳利 → 鍋料理に熱燗、最高の季節ですねぇ。
ひれ酒もいいですねぇ!
ふたの裏には可愛らしいフグの絵が!
熱燗に酒のアテ、お茶にお菓子、そのような使い方でも良いですね。
師走らしい、このようなものもありましたよ。
こちらはお箸置き。
心がほっこりするお地蔵さん。
美濃焼です。
有田焼
古伊万里 唐草の酒器揃
こちらも有田焼
睦揃(ご夫婦のお茶碗とお湯呑みを揃えたもの)
贈答に喜ばれそうですね。
こちらは醤油差し
葉っぱにてんとう虫がとまっているデザイン。
てんとう虫を動かすと、お醤油を入れることができます。
伊登さんが店主になってから乃し三に登場したコーナーがこちら。
陶芸作家の作品です。
伊登さんは陶器の芸術的作品がお好きで、また、お客さまに頼まれて、このコーナーを作ったそうです。
伊登さんにいくつかご紹介いただきました。
こちらは人間国宝 井上萬二の作品
白磁緑釉 百合彫 ぐい呑
白磁の造形美にこだわり続ける井上萬二。無色の中に美を表現する作品は唯一無二の存在感があります。
人間国宝 青木龍山の作品
天目翠韻 ぐい呑
青木龍山は漆黒の天目釉を中心とした作陶で知られる作家です。
その息子である青木清高の作品
翡翠青磁 ぐい呑
「父の黒に対して、息子の青」と対比されることも。
日展の審査員を務めた青木清高は、58歳の若さで逝去しました。
まだまだおはなしを伺いたい。そんな気持ちになる乃し三です。
お店の外には乃し三恒例の、びっくりするコーナーが!
まだまだ使える、お洒落な食器がたくさんありました。
一見の価値ありありのありですよー!
『食器は料理の着物である』
美食家として知られる北大路魯山人の名言です。
料理だけではなく食器にもこだわり、毎日の食事をより楽しみたいですね。
乃し三陶器店 福井市順化2-17-17
TEL・FAX 0776-22-1789
営業時間 9:00〜17:00
定休日 日曜日