お茶の林屋
福井中央商店街振興組合
四代目の中野寛司(ひろし)さんとお母さまの裕子(ひろこ)さん。
阿吽の呼吸で接客。笑顔も会話も爽やかなお二人です。
四代目の寛司さんは、小学生の頃からお茶の箱詰めなどをお手伝いしていました。楽しくお茶に触れていたそうです。ご自身が四代目になることは、ご家族から無言の圧力すらなく、県外の大学に進学し商学部で学ぶうちに「商売っておもしろそう」と寛司さんが家業を意識したそう。
大学卒業後、静岡県静岡市のお茶問屋に修業へ。約1年半の修業中、特に4月から6月までは5時半には市場に到着、夜遅くまで仕事をしていたとのこと。
「市場では静岡県内全てのお茶と九州から届くお茶の〝葉の香り〟を嗅ぎ、〝テイスティング〟をする毎日でした。」
その経験が現在のお茶の林屋を豊かにしています。
お茶の林屋は1920年創業。
初代は寛司さんが生まれる10日前に逝去しました。
その初代がすごかった!
当時 初代が福井のお茶の販売仲間と作ったのが、こちら!
豆入り番茶!
豆入り番茶は福井県発祥です。
当時 日本国内では炒り米と番茶と煎茶を合わせた玄米茶が主流でした。しかし、時は戦時中。米を手に入れることが難しく、米に変わるものとして当時 福井県でよく育てられていた大豆を試したところ
「これはイケる!」
開発を重ね、大正時代に豆入り番茶が誕生しました。
庶民のお茶としてすぐさま嶺北地方を中心に飲まれるようになり、永平寺でも観光客などに振るまわれています。
庶民のお茶『豆入り番茶』は令和の今も健在。
お茶の林屋の人気No. 1商品です。
様々なお茶が並ぶ店内。
四代目のおススメNo. 1は、
煎茶『誉』
静岡県の山の急斜面で育ったお茶です。
寛司さん曰く「昔からある王道のお茶」。
日当たりが良く 寒暖差が大きい場所で育てられた誉は、甘みが強く ほど良い渋み。香りも抜群です。
抹茶も多く販売されています。
茶道具も色々並んでいます。
夏の器を2つ、ご紹介。
こちらは茶器『青楓』
ガラスの茶器は涼しげで、暑気を忘れさせてくれますね。
こちらは平茶碗。
鮎が描かれています。
絵柄もさることながら、夏の茶碗は涼しげに平たく、冬の茶碗は冷めるのを少しでも緩やかにするために筒茶碗が好まれるそうです。
季節を演出する茶道ですね。
お茶の林屋では、毎年3月と10月に茶道具の特別販売会が行われます。特別販売会では、いつもは店舗に並んでいない品も多数並びます。茶道をしている方も、そうでない方も、後学も兼ねてお越しください。
きゃー♡♡♡♡
お茶屋さんのアイスもなか!ラテ!!!!
お茶のアイスは全て寛司さんが仕上げています。
寛司さんは福井県内のお茶屋さんでは3人しかいない日本茶インストラクター。こだわりはハンパありません。
ウルトラ濃厚抹茶、濃厚抹茶、だいぶ濃さが違うのかしら?
食べ比べてみたーい。
ラテは今年(2022年)5月23日から販売開始。デビューしたばかりです。
2種類のラテを作るために寛司さんは どの茶葉が良いか、割合は? ブレンドは?、、、と試行錯誤の日々でした。時にはおなかがぁー ということもあったそうです。
私は ♡ほうじ茶アイスラテ♡ を注文♫
取材した日は快晴。冷たいラテ日和でした。
しっかり混ぜて、いただきまーす!
もー!もー!もー!もー!
寛司さんっ! ありがとうございます♡
ほうじ茶がしっかりしています。
ほうじ茶の芳ばしさ、奥深い旨味がしっかり生きています。ノドにからみつく甘さではなく、スーッとノドを通るスッキリとした甘さです。
お茶の専門店が作るラテ。さすがです。これは飲まなきゃ!
アイスもなかとラテは5月下旬から9月半ばまでの期間限定。
みなさん、お茶の林屋へ、是非!
お茶の林屋 福井市中央3-3-26
TEL 0776-24-1316
FAX 0776-24-1347
http://www.hayashiya.net
e-mail nakano@hayashiya.net
営業時間 平日 8:30〜18:00
土曜日 9:00〜17:30
定休日 日曜日