牛若餅本舗 松永甘月堂
観音町商店街振興会
五代目店主の松永武さん。
7人きょうだいの末っ子です。
松永さんはねずみ年。年男です。
牛若餅本舗 松永甘月(かんげつ)堂は間もなく創業150年になります。
元々は大名町で創業。約60年前に観音町商店街に店舗を移し、約50年前に現在の場所にお店を構えました。
店名の甘月は、創業当時につくっていたもなかの商品名です。
取材をさせていただいたのは3月中旬。
お店の前には さくらもち の桃色ののぼり旗がありました。
早速 店内へ。
ありました! さくらもち (^ ^)
こちらはおしるこ用のあんこ。小豆がふっくらしています。
こちらはお餅。
手前から、チョコレート・川海苔・餅米のみのお餅です。
ところでみなさん、さくらもちの桜の葉は食べますか? 食べませんか?
こちら、高浜虚子の句。
さくらもちを三個食べると 桜の葉が三枚残る、と詠んでいます。
諸説ありますが、さくらもちの桜の葉は昔は食べなかったし、食べるのはマナー違反と言われていたそうですよ。
ショーケースから頭をあげると、店内には所狭しと色々なものが飾られています。
その一、干支の置物。
以前は、月替りのおこわを買い求めるお客様が会員となり、その会員に年末に翌年の干支の置物をプレゼントしていたそうです。
会津張り子の干支の置物、かわいらしいですね。
今は会員制度はなくなりましたが、替わりおこわは健在です。
どのおこわもたべてみたいなぁ。
来月、4月のおこわは『花おこわ』です。
その二、著名人の書。
こちらは神奈川県鎌倉にある円覚寺の足立慈雲氏の書。
その他にも著名人の書が飾られていますが、そちらはみなさんお店でチェックしてくださいね。
足立慈雲氏はもうひとつ、牛若餅本舗 松永甘月堂に作品を贈っています。
それがこちら。
よーく読んでください。思わず「わぁ!」と発してしまう文章が書かれています。牛若餅本舗 松永甘月堂のお菓子づくりの技術の高さが伝わってくる文章です。
松永さん
「申し訳なくてお店の中には飾れないんです。」
と、お店の別室にひっそりと飾っていました。
最後に松永さん。
「店名の牛若餅を約50年ぶりにつくろうか、と考えているんですよ。」
とおっしゃっていました。
老舗の味のよみがえりを、松永さん、期待していますよ!
牛若餅本舗 松永甘月堂 福井市日之出3-12-24
tel 0776-23-2271
営業時間 10:00〜18:00
定休日 毎週水曜日・月初めと月末の火曜日